発音 : i e a o u

Youtube : 第1回、 9分02秒から

ロジバンの音素には、6つの母音があります。 この節では、そのうちの5つの母音をご紹介します。

i[i]唇を横に広げる
e[ɛ], [e][e] (ちょっと [i] に近い)から、 [ɛ] (ちょっと [a] に近い)まで
a[a], [ɑ][a] (口の中の前の方で音を出す)から [ɑ] (少し舌を引っ込めて、口の中の後ろの方で音を出す)まで
o[o], [ɔ][o] (ちょっと [u] に近い)から、 [ɔ] (ちょっと [ɑ] に近い)まで
u[u]唇を前に細く突き出す

これらの音素を含む単語の発音を練習しましょう。

pinka (コメント)

selsa'a (歌)

ckusro (図書館)

benji (送る)

lojbo (ロジバン的)

アクセントにも注意しましょう。 以上の5つの単語では、 最後から2番目の音節に、強いアクセントがあります。 これは、「単独で述語になれる単語」の特徴です。 「述語」というものについては、第4回以降で勉強しますから、今はわからなくても大丈夫です。 ここではさしあたり、「単独で意味が通じる単語」と解釈していただいても構いません。

このような強弱アクセントの位置は、重要です。 「構文に曖昧性がない」ということはロジバンの大きな特徴なのですが、このことを実現させるためには、まず「単語の区切りに曖昧性がない」ということが重要です。 そして、ロジバンの文法の中で、単語の区切りの曖昧性を無くす働きをする規則は、大きく分けると2種類あります。つまり

  1. 音素の並べ方の規則、および

  2. 強弱アクセントの規則

です。これによって単語の区切りの曖昧性を無くすのですから、アクセントは正しくはっきりと発音しましょう。 強弱をつけるのが難しい場合は、強いアクセントのところをちょっと長めに発音してみてください。

ロジバンの音素列をASCII文字列であらわすときは、単語と単語の間にスペースを入れて書けば、アクセントを明記する必要はありません。 スペースを使わないで書く場合や、アクセントを明記したい場合には、アクセントのある部分を大文字で書くのが一般的です。