ページの操作には、フル・キーボードを使います。 六点キーボードをオフにした状態で、 Shift と Alt と R を同時に押すと読み上げ開始。 R の位置は、左ポッチのすぐ上です。
以下に説明するのは、 Windows7 に Google Chrome と ChromeVox をインストールし、 ChromeVox のキーボード・ショートカットを「Classic Keymap」に設定した場合の操作方法です。
読み上げを一時停止するには、 Ctrl キーを押します。 また Shift と Alt と R を同時に押すと読み上げを再開します。
このように Shift と Alt と 何かを同時に押す操作は、以下の説明でたくさん出てきますが、この操作が機能しない場合は、2つの原因が考えられます。
- 六点キーボードがオンになっている。
KTOSがオンになっている場合は、 Shift と変換キーを同時に押して、六点キーボードをオフにしてください。 - 検索欄に入っている。
この場合、 Escape キーを1回か2回ほど押してから Tab キーを押すと、 ページ内の操作に戻ります。
インターネット検索の方法
Google Chrome を開いて、検索文字列を入力します。検索文字列の入力には、六点キーボードも使えます。
いくつか文字を入力すると、検索文字列の候補が現れます。シタ矢印を押していくと、候補が1つずつ読み上げられていきます。ウエ矢印で前の候補に戻ります。検索したい候補を読み上げたところで Enter キーを押すと、インターネット検索結果一覧が表示されます。
検索結果リストの各項目を聞くには
インターネット検索結果一覧で、Tab キーを何回か押していくと、リンクの付いた文字列が順番に読み上げられていきます。
Tab キーを1回以上押して、「本文」という読み上げが聞こえたら、そこからが検索結果の表示されている部分です。
「リンク・見出し3」という言葉が含まれる項目が、検索結果のページを開くリンクです。
「リンク・見出し3」のほかに、似たような言葉が含まれる項目が出ることもありますが、それは検索結果のページを開くリンクではありません。
例えば、「見出しリンク」という言葉が含まれる項目は、地図です。
「リスト項目・見出し3」という言葉が含まれる項目は、広告です。
各項目のリンク先のページを表示するには、 Enter キーを押します。
何かのページを開いているときに、新たにインターネット検索するには
フル・キーボードで、 Ctrl と L を同時に押すと、検索欄に入ります。 L の位置は、右ポッチから右に2つ目です。
検索欄に入ると、「httpなんとか」という、今開いているページの URL が読み上げられますが、その読み上げは気にしないで、検索文字を入力し、シタ矢印やウエ矢印で検索候補を選び、 Enter キーを押します。
そうすると、インターネット検索結果一覧が新たに表示されます。
逆に、検索欄に入ったものの、検索するのをやめて、元のページ内に戻るには、 Escape キーを押した後、 Tab キーを押します。
よく使うショートカット・キー
- いま停止している箇所から読み上げを続けるには、フル・キーボードで Shift と Alt と R を同時に押します。
R の位置は、左ポッチのすぐ上です。- Wikipedia についての注.
Wikipedia のパソコン用のページでは、Shift と Alt と R が「最近の更新」というページヘのショートカットに設定されていて、読み上げ開始できません。
この問題を回避するには、以下のようにします。
Wikipediaのページが開いたら、 Shift と Tab キーを何回か(6回程度)押して、「リスト、6個の項目、モバイルビュー」というリンクが読み上げられたところで Enter キーを押してください。
そのリンク先で、 Shift と Alt と R を同時に押せば、 Wikipedia のページを読み上げます。 - Wikipedia での検索をよく使う場合は、 常にモバイル用のページで検索を始めると便利です。
- モバイル用 Wikipedia 内の検索方法
モバイル用の Wikipedia のページを開いたら、 Tab キーを押して「Wikipedia内を検索」と読み上げたところで Enter キーを押してから、 検索したい言葉を入力します。
文字を入力する前に Shift と 変換キーを同時に押すと、 フル・キーボードと六点キーボードを切り替えられます。
文字を入力し、日本語変換を決定したら、 Tab キーを3回押すと「全文検索」という選択肢があります。- さらに Tab キーを押していくと、入力した単語で始まる見出し語があれば、見出し語のリストが読み上げられていきます。
読みたい見出し語が読み上げられたところで Enter キーを押すと、その見出し語のページが開きます。
Shift と Alt と R を同時に押すと、項目内容の読み上げが開始します。 - 見出し語のリストが出ない場合は、「全文検索」を選んで Enter キーを押すと、その単語を含む文章が書かれている見出し語のリストが、検索結果として表示されます。
Tab キーで見出し語を選んで Enter キーを押すと、その見出し語のページが開きます。
Wikipedia についての注、おわり。
- さらに Tab キーを押していくと、入力した単語で始まる見出し語があれば、見出し語のリストが読み上げられていきます。
- モバイル用 Wikipedia 内の検索方法
- Wikipedia についての注.
- 読み上げを一時停止するには、Ctrl キーを押します。
- いま読み上げた箇所の直前の箇所に戻るには、 Shift と Alt とウエ矢印を同時に押します。
逆に、直後の箇所を読み上げるには、 Shift と Alt とシタ矢印を同時に押します。 - リンク付きの文字列や、入力欄など、ページ内で何らかの操作ができる箇所に飛ぶには、Tab キーを押します。
ぎゃく向きに飛ぶには、 Shift と Tab を同時に押します。 - リンク先のページを開くには、「リンク」と読み上げられたところで Enter キーを押します。
- いま開いているページの冒頭に飛ぶには、 Shift と Alt と Home キーを同時に押します。
独立した Home キーが無いキーボードでは、 Fn キーと左矢印を同時に押すことで、 Home キーの役割を果たします。
この場合、 Shift と Alt と Fn キーと左矢印を同時に押すと、ページの冒頭に飛びます。
Fn キーの位置は、機種によってまちまちですが、例えばフル・キーボードの一番シタの列の一番ひだりなどにあります。
逆に、ページの末尾に飛ぶには、 Shift と Alt と End キーを同時に押します。
同様に、独立した End キーが無いキーボードでは、 Fn キーと右矢印を同時に押すことで End キーの役割を果たします。
この場合、 Shift と Alt と Fn キーと右矢印を同時に押すと、ページの末尾に飛びます。 - 見出し階層3の見出しに飛ぶには、 Shift と Alt と N を同時に押した後、数字の3を押します。
N の位置は、フル・キーボードの右ポッチの左シタです。
3の位置は、ウエから2段目の左からよっつめです。
このとき、最後に押す数字の3は見出し階層の指定です。
3の他にも、指定する階層によって、1から6までの数字が使えます。 - 前のページに戻るには、 Alt と左矢印を同時に押します。
逆に、次のページに行くには、 Alt と 右矢印を同時に押します。
今開いているページ内の文字列を検索する方法
Shift と Alt とスラッシュを同時に押すと、ページ内の文字列を検索する欄に入ります。
スラッシュの位置は、フル・キーボードの右ポッチから右にみっつめの右シタです。
その欄で、検索する文字を入力すると、ページ内のその文字を含むフレーズが選択されます。
シタ矢印やウエ矢印で、ページ内の他の箇所のフレーズが選択されます。
Enter キーを押すと、選択したフレーズに飛びます。
逆に、その箇所に飛ばないで検索をやめるには、 Escape キーを押します。
以下は少し高度な使い方です。
この先は、読まなくてもインターネット検索に支障ありません。
Google Chrome に慣れてきたら、知っておくと便利な機能です。
ブックマークを使う方法
今開いているページをブックマークに追加するには
Ctrl と D を同時に押した後、 Enter キーを押します。
D の位置は、フル・キーボードの左ポッチの左隣りです。
今開いているページをブックマークから削除するには
Ctrl と D を同時に押した後、 Tab を 2回 押してから Enter キーを押します。
すでにブックマークしたページを開くには
Ctrl と L を同時に押した後、開きたいページの名前か URL が含んでいる文字列を、すう文字入力すると、ページの候補の URL がいくつか表示されます。
シタ矢印を何回か押して、ページの候補から選びます。前の候補に戻るには、ウエ矢印を押します。
開きたいページを選んだら、 Enter キーを押せば、そのページが開きます。
開きたいページが候補に現れない場合は、 Ctrl と L を同時に押して、文字列を入力し直してください。
ひらがな・カタカナ・アルファベットなどは区別されます。
日本語でページの名前を入力するより、半角英数字で URL の一部分を入力するほうが、ページの候補を表示しやすいかもしれません。
ブックマークの使い方の例:
NHK FM がブックマークされていて、そのページを開きたい場合は、 Ctrl と L を同時に押して検索欄に入り、「n」などの文字を入力し、シタ矢印を何回か押して NHK FM の URL を選び、 Enter キーを押します。
候補の中に NHK FM の URL が無い場合は、もう一度 Ctrl と L を同時に押した後、 文字列を長めに入力します。
例えば「nhk スペースキー fm」 のように入力して、シタ矢印を押してみてください。
ページのタブの説明
今開いているページを消さずに、別のページを開くことができます。
また、リンクのところで Enter キーを押してリンク先のページを表示するとき、場合によっては、前のページが消えずに、新しいページの後ろに残っていることがあります。
このような場合、いくつかのページが重なって開いている状態になります。
そのページの1枚1枚を「タブ」と呼びます。
このようなタブを、キーボード上の Tab キーと混同しないように、以下の説明では、重なって開いているページの1枚1枚を「ページタブ」と呼ぶことにします。
ページタブに関するショートカット・キー
- いま表示しているページの後ろに重なっているページタブを表示するには、 Ctrl と Tab キーを同時に押します。
ページタブが1枚しか無い場合には、何も起こりません。 - いま表示しているページを消さないで、リンク先を新しいページタブに表示するには、「リンク」と読み上げられたところで、 Ctrl と Shift と Enter を同時に押します。
- いま表示しているページを消さないで、別のページタブを開いて新たにインターネット検索から始めるには、 Ctrl と T を同時に押します。
T の位置は、フル・キーボードの左ポッチの右上です。 - いま表示しているページタブを閉じるには、 Ctrl と W を同時に押します。
W の位置は、フル・キーボードの左ポッチから、左にふたつめの、ひとつウエです。
ページタブが1枚しか無かった場合は、この操作によって Google Chrome が終了します。
使える環境にある場合は、使うと便利なショートカット
見出しだけを読み上げるには、 Shift と Alt と L を同時に押した後、 H を押します。
H の位置は、フル・キーボードの右ポッチの左隣です。
この操作をすると、「見出しリスト」の欄に入ります。
その後、シタ矢印を押していくと、見出しだけを次々に読み上げていきます。
ウエ矢印を押すと、前の見出しに戻ります。
最後の見出しまでくると、更にシタ矢印を押したときにヒュッと音がして、最初の見出しに戻ります。
選んだ見出しに飛ぶには Enter キーを押します。
逆に、見出しに飛ばずにページ内に戻るには、 Escape キーを押します。
この機能が使えると便利ですが、ラップトップ型の Windows パソコンでは、 Windows 特有の問題があって、見出しリストがうまく使えません。
問題の解決には Windows を管理者権限で操作できる人の助けが必要です。
詳しい解決方法はこのリンク先に英語で書かれています。