li ... lo'o

Youtube : 第10回、 24分13秒から

数に特別な機能語を付けて項にするということについても、少しお話ししておきましょう。

ロジバンの数をあらわす単語は、 1,2,3... という数字や、およその数、あるいは主観的な数量、数式なども含めて、非常に多くの種類があるのですが、単独では項にも述語にもなりません。 この講座の第8回では、数にMOI類の機能語を付けて内容語にするということを勉強しましたね。 そのようにしてできた内容語は、述語になれる表現ですから、これにLE類の単語を付けても項になります。

ただし、それは数そのものをあらわす項ではなく、「何個のもの」とか「何番目のもの」とかいう、何らかのものごとをあらわす項になります。 例えば {lo mumoi} というと、 {mumoi} 「5番め」という内容語に {lo} が付いたもので、「5番目のもの」という意味の項になります。

そうではなくて、数そのものをあらわす項を作りたい場合には、 {li} という機能語と {lo'o} という機能語の間に、数を入れます。 例えば

li mu lo'o 「5という数」

この表現では、 {li} と {lo'o} の間に {mu} という5という数をあらわす単語が出てきます。これで、5という数自体を指す項となります。 最後の {lo'o} は、項の区切りが誤解される恐れがない場合には、省略しても構いません。