第7回 selbri : 述語

目次

述語の基本的な構造
内容語単語の形
発音 : f v p b

述語の基本的な構造

Youtube : 第7回、 最初から

命題の中で、述語は、項を関係づけるものです。 特に、項のタグが付いていない項に対しては、述語に使われている単語の定義によって項の役割を与えるという、重要な働きもあります。 では、ロジバンの述語というものは、どういう形をしているのでしょうか。

ロジバンの述語の基本的な構造は、大まかに分けると、3種類あります。

  1. 内容語(ないようご、 {brivla})

    1. 内容語単語:単独で述語になれる単語

    2. 述語以外の表現に特別な単語を付けて、述語になれる表現(内容語)に変えたもの

  2. 代命題(だいめいだい、 {brika'i}):他の内容語や述語や命題に取って代わるもの

内容語単語については、あとで、詳しくお話しします。

「述語以外の表現に特別な単語を付けて、内容語に変えたもの」については、次回お話しします。

代命題は、 単独で述語になれる単語 ではあるのですが、 内容語 とは違って、代命題自体には、特定の意味がありません。 また、内容語の定義の中では、必ず1個以上の「項の役割」が決められていますが、 代命題の定義の中では、「項の役割」については何も決められていません。

注記

ただし、「同一」という意味の {du} という単語だけは例外で、これは他の代命題と同じGOhA類に属するにもかかわらず、2個以上の項の役割が定義されています。

実は、第2回で例文として出てきた {coi .kumagor. mo} 「おう、くまごろう、どうした」という表現の中の {mo} という単語も、代命題の一種です。 この例文では「どうした」という訳を当てましたが、本来 {mo} というのは、「そこに当てはまる内容語や述語や命題は何か」という質問をするための代命題です。 {mo} と聞かれたら、くまごろうの方は {je'e .i da raktu mi} 「へい、厄介なことがありやして」などと、内容語や述語や命題で回答します。

この講座では、代命題の全てを語ることはしませんが、必要に応じて触れていくことにしましょう。

以上の3種類に含まれる表現から、同じものでも違うものでも、自由に2つ以上を選んで並べた表現というのも、全体として1つの述語になります。