文の区切り

Youtube : 第1回、 4分37秒から

ロジバンは、音素を時間差で並べた列から構成される言語ですが、もちろん、むやみに並べても言葉にはなりません。

この講座では、ロジバンで、言いたいことが正しく伝わる最小単位を、 ({jufra}) と呼ぶことにします。 ロジバンの文は、 {.i} という単語で区切られます。 つまり、文と文の間には {.i} という音を入れます。例えば

lebna .i sidju pe'u

この表現全体は「どろぼう!助けて!」と解釈することが可能ですが、今は、単語の意味についてわからなくても構いません。

この表現の中に {i} という母音は2回出てきますが、 {i} の前に {.} (ピリオド)がついた {.i} は1つだけです。 このピリオドは、「音のない瞬間」という音素をあらわします。 このように、ロジバンでは、「{.} と {i}」という2つの音素の列によって、文と文の間の区切りをあらわします。

この例では {.i} という音素列が1回だけ出てきますから、この表現は {.i} の前後の2つの文 ({lebna} と {sidju pe'u}) から構成されていることがわかります。

ロジバンの音素を文字であらわす方法は、公式には規定されていませんが、慣用として、ASCII文字がよく使われています。 単語の間にはスペースを入れても入れなくても構いません。 単語の間にスペースを入れて書く場合は、「音のない瞬間」をあらわす {.} (ピリオド)を省略しても構いません。